| 第二の人生 |
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| ― ラストチャンスです ― |
心癖、思い癖を少しでも緩めていけば、それだけあなたの心は解きほぐされて、楽になっていきます。
それは確かにそうなんです。
しかし、なかなかそうはできないのです。それは癖だからと言ってしまえば、そうですけれど、それを、やはり、何とかしてみましょう。
心癖、思い癖の修正に取り掛かる前に、確認です。
あなたは、日常生活のリズムをきちんと整えていますか。
早寝早起きの励行と、暴飲暴食は避ける、少なくとも、この二つは心掛けて、日常生活のリズムを整えてください。
というのも、「母親の反省」にしても、「他力の反省」にしても、そして、これから出てくる最も大切な作業、「瞑想」ということにしても、体力と気力を必要とする作業だからです。
私は、生活のリズムの狂いは、意識の世界の狂いだと思っています。
もともと、私達の意識の世界は、狂っている状態です。
しかし、狂っている状態であるとしっかりと確認して、その状態から、少しでも脱出していこうと、今、私達は、ここに存在しているのです。
私達人間が持っている肉体という機能には、様々な欲求が伴います。しかし、同時に、人間は、理性というものも、兼ね備えています。
その上、現代人は、それ相応の教育を受けていますから、狂っている意識の世界が、肉体の要求するままに表面化していくことは、幾分セーブされています。
水面下では、活発な動きがあっても、それが、表面化して、エスカレートしていくには、猶予があるのです。
しかし、生活のリズムの狂いにまで反映されてきた意識の世界の狂いは、いつ表面化してもおかしくないのです。
生活のリズムが崩れ出していくということは、狂った意識の世界の暴発までに、カウントダウンの状態です。
そうなれば、自分の心を見て、自分を修正していくことは、かなり難しいです。
だから、決して、自分も他人事《ひとごと》ではなくて、狂った意識の世界の暴発に、自分で待ったをかけるつもりで、まず、自分の肉体の管理をすることが、必要です。
つまり、生活のリズムを整えて、その中でしっかりと、今度は、本当に文字通り、自分の管理をするようにしましょう。
ということで、生活のリズムを整えることは、大変大切なことだという確認をしてください。
さて、自分の修正をどのように進めていくのかということです。
それは、第一章で記した通り、まず、「母親の反省」と、「他力の反省」を、実践することです。
「母親の反省」については、第一章で、ある程度、記しましたので、ここでは、「他力の反省」について、もう少し語ってみたいと思います。
あなたが、特に心を向けてきた、あるいは向けている宗教団体、組織等がなくても、占いやまじない等に興味がなくても、あなたの意識の世界には、他力という意識の世界が根付いているのです。
他力信仰というのは、お寺や神社に詣でて、手を合わせたり、鐘を鳴らして祈ったり願ったりすることだとか、あるいは、もっと過激に、山を駆け巡り、滝に打たれ、一心不乱に行をすることだと、一般には、解釈されています。
先祖の墓や仏壇に手を合わせ、先祖供養をすることも、他力信仰です。
仮に、そういうことを、これまでに一切したことがない人であっても、その人の意識の世界には、他力の心、他力の世界が、しっかりと根付いていると言ってもいいくらい、私達人間は、転生を重ねる度に、他力の世界を上塗りしてきました。
それが、私達人間の歴史です。
他力の世界が、私達の意識の世界を覆い尽くしてきたと言っても、決して大げさなことではないほど、それほど、私達は、自分の本質を忘れ去って、長く、長く、存在してきたのです。
ましてや、今の人生の中で、宗教団体等に入って活動をしてこられた人、その中で、修行、座禅、瞑想等をしてきた人、宗教書等を読み漁《あさ》ってきた人、能力開発、気功等のパワーの世界を体験してきた人、それは、それは、大変です。
それらを欲してきた心の世界、意識の世界には、どれだけの欲が渦巻いているか、本当に、心が敏感であれば、そのほうに意識を向けていけば、あなたの肉体細胞など、木っ端微塵に吹っ飛んでいくことが、如実に感じられるはずです。
それだけのエネルギーを、自分は溜め込んでいる。まずは、そこに、どれだけ気付いていくことができるかです。
このことは、本当に各自が、「他力の反省」を通して、自分の心で気付いていかなければならないことです。
自分達が心に作ってきた他力の世界の崩壊、それを引き起こしていくのが、「母親の反省」を通して知る母の温もりだということは、第一章でも記しました。
その通りです。
母の温もりが分からなければ、「他力の反省」は、前に進みません。
むしろ、自分の心の中に、疑惑の思いが生じてきます。
そうなれば、自分の修正どころではありません。
しかし、たとえ、そうであっても、その時にこそ、しっかりと、自分の心を見ていってください。
トコトン苦しんでください。トコトン悩み、迷ってください。
そんなに簡単な作業ではないということを、自分に言い聞かせて、再度、挑戦してください。
そして、実は、千載一遇のチャンスが巡ってきたと、あなたの中の狂った意識は、大喜びで大騒ぎしていることに、早く、気付いていってください。
これは、本当です。
苦しみ喘いできたからこそ、一筋の優しさ、微《かす》かな温もりに触れたならば、もう、それは、上を下への大騒ぎです。
だから、あなたの中で、色々と言ってくるだけなのです。
まるで、それは、喜びをどのように表していいか分からない駄々っ子のようです。
と、このように、あなたが心で受け止めていくことができるようになるには、一も二もなく、「母親の反省」を通して、母の温もりに出会うことなのです。
そして、「母親の反省」と「他力の反省」の両輪をうまく回転させて、自分の修正にエネルギーを注いでいけば、遠くに忘れ去った本当の自分との出会いが叶います。
本当の自分との出会いが実現すれば、人生は喜びということが、分かります。