ところで、今のメッセージの中で、次元移行であるとか、ともに仕事をしていくとか、二五〇年後の出会いとかの表現に違和感があるという人もあるでしょう。宇宙という言葉もそうだと思います。
宇宙については、第一章で、本書においては、意識の世界を指しているとだけ触れました。詳しくは、拙著『宇宙の風』を参照していただければと思いますが、やはり、ここで、今、私達がどのような状況の中にあるのかということに、少々触れておくほうがいいと思いました。
記してきましたように、意識、エネルギーとして永遠に存在していく私達ですが、今は、三次元という中に、こうして肉体という形を持って、地球という星で生活を営んでいます。
繰り返しになりますが、過去、私達は、この地球上で、数限りない転生の機会を持ってきました。自分達の本当の姿を知らずに、生まれて死んで、また生まれてという繰り返しをやってきました。
なぜ、数限りない転生を繰り返してきたかということについても、これまでに何度も記してきましたように、自分達の本当の姿に自ら気付いていくためでした。
そして、それはこれからもずっとまだ続いていくのかと言えば、実は、もう、そろそろ終わりに来ているということなんです。
次元移行という言葉からも分かるように、私達は、今の三次元から次の次元へ移行していく計画の中にあります。
私達は、次元移行までの時間が、二五〇年、三〇〇年だとお伝えしています。
何億年と地球上で転生を繰り返してきた私達に、残された時間は僅か三〇〇年です。
だから、今という時間、今世、自分達の本当の姿を知らずにいた私達に、「はじめに」の章の太字のメッセージが届きました。
今世、田池留吉、アルバートという真実の世界から、一つの肉体(田池留吉氏)を通して、メッセージがあったんです。
田池留吉氏は、これまで二十年余りの年月、このメッセージをひたすら伝え続けてくれた人です。
今、田池留吉氏が、セミナーを通して伝え続けてくれたメッセージの内容(波動)を、それぞれが自分の心で知り信じていく方向に進んでいます。
その集大成が二五〇年後なんです。
それまでに、私達は、それぞれ何度かの転生を経ていきます。
そして、二五〇年後に出会い、それから約五十年かけて、次元移行を果たしていきましょうという「意識の流れ」の計画です。
もちろん、私達というのは、今、セミナーに集っている人達という狭い範囲の中で限定されているわけではありません。
この「意識の流れ」の計画は、すべての意識達にあるんです。
言い換えれば、この計画の中に、すべての意識達があるということです。
本当の愛のパワーに触れ、愛のパワーを全開して、ともに、ともに次元を超えていこうと呼び掛けていく流れ。その流れが「意識の流れ」です。
その流れに乗ってください、乗っていきましょうということで、本書を出版する運びとなったのです。
ただし、それには、自分の心を見て、「はじめに」のところの太字のメッセージを自分の中で実現していくことが、何よりも、何よりも必要なことは言うまでもないことです。
肉の喜びと幸せを求めていく心の中に、意識の流れは届きません。
いいえ、届いているのですが、肉の喜びと幸せを求めていく心が遮ってしまうのです。
私達は、意識、エネルギーです。肉ではありません。
肉の喜びと幸せ、私達の求めるところは、そんなちっぽけな世界ではありません。
助けてください、救ってください、何とかしてください、パワーをください、私もともに行きたいです。そんな声、思いに応えることはできません。しっかりと心を見て、自分の中に愛があったことを知ってください。
ここで、「意識の流れ」の計画の中に、すべての意識達があるということについて、少々補足しておきます。
私達の中には、こうして、肉体という形を持って、つまり、三次元での転生を重ねてきた心の歴史、意識の世界がありますが、私達の中には、三次元以前の歴史もあります。
そもそも、意識の世界というのは無限の世界ですから、三次元を含むすべての次元の自分達の意識の世界があるわけです。それをUFOとか、宇宙という言葉で表現しています。
三次元にやってきた私達には、その中で真実の世界を知っていくという計画があったのです。
それは、三次元にいる自分にも、そして、それ以前の自分にも、本当のことを伝えていく計画でした。しかし、その計画は、なかなか、なかなか遅々として進みませんでした。
そんな中で、私達は、ようやく今世の時を迎えたというわけです。
つまり、真実の世界から、三次元にいる私達に、直々にメッセージを届けてくれたから、私達は、ようやく真実の世界へ一歩近づいていけることになったんです。
今世、真実の世界からメッセージを届けてくれた意識は、田池留吉と名前が付きました。
そして、集大成の二五〇年後に、再び、真実の世界から、肉という形を持ってきます。その名前がアルバートなんです。
田池留吉、アルバートの世界が真実の世界だというのは、ここから来ています。
三次元にいる私達には、田池留吉、アルバートという意識の世界と出会って、自らを目覚めさせ、愛(本当の自分)を自分の中の全宇宙に流していける自分に蘇っていこうという計画があります。
その計画をきちんと遂行していくことが、ともに仕事をしていくことになります。
全宇宙に向けて、「ともに次元を超えていきましょう」とメッセージ(波動)を発信することが、田池留吉、アルバートの意識の世界とともに仕事をしていくことだと言えるんです。
以上、今、私達がどういう状況の中にあるのかということについて、語ってみました。
それで出てくるのは、では、こういうことは、何を根拠に言えるのかということでしょう。
答えは簡単です。
その根拠は、それぞれの心の中にありますということです。
肉が自分だと思って、その肉の喜びと幸せを得るために、日々、奔走している人達は、自分の心が常に外へ向いています。
だから、これは、心を中に向ける習慣のない人達にとっては、一笑に付される回答ですが、肉が自分だとする基盤と、意識が自分だとする基盤は全く違いますから、それは仕方がありません。
肉から意識へ基盤を変えてくださいとしか言えないんです。
しかし、そういう人達も、心を中に向ける習慣を持っていけば、つまり、自分はどういう存在か、自分はなぜ生まれてきたのかというところから、母の反省と他力の反省に繋がっていき、正しい瞑想を心掛けていけるようになれば、自分の中から明瞭に答えが返ってきます。
本当の自分からのメッセージとして、自分の中に届けられます。
ぜひ、実証あれと希望します。
肉という壁を崩壊していきましょう。肉というものは、今、心の中に感じている確かな世界をただただ素直に、素直に受けて、そして、それをそのまま流して、ともに喜んでいければ、それでいいんです。
肉の人間は愚かです。しかし、そのように肉を使っていける人は、幸せ、幸せな人生を歩いていけるんです。