「母なる宇宙とともに」

はじめに



2007年に、「母なる宇宙とともにⅠ」、「母なる宇宙とともにⅡ」を出版させていただいてから、早いもので6年の年月が経ちました。
最近になって、ⅠとⅡを合本させてはどうかというお話をいただきましたので、私は、内容をより吟味させていただき、装いも新たにして、見知らぬ人達との出会いを楽しみに、合本という作業に取り組んだ次第です。

そもそも、この本の題名である「母なる宇宙」というのは、どこか遠くにある世界のお話ではありません。「母なる宇宙」というのは、私達みんなの本当のふるさとなんです。
私達人間は、生まれた場所、育った場所は千差万別であっても、本当に帰るべき場所はたった一つなんです。そうです。私達が帰るべき、いいえ帰りたい場所は、たった一つだけなんです。
もちろん、その場所とは、この地球上のある特定の場所という意味ではありません。それではいったいその場所とはどこにあるのでしょうか。

「実は、この場所を探し当てるために、私達はこれまでに気の遠くなるような長い、長い時を経てきました。」とこのように私が申しましても、今、そうだ、そうだったとしっかりと頷いてくれる方は、まだまだ数少ないでしょう。
私はそれでもいいんです。自分の本当に帰るべき場所、帰りたかったふるさとに巡り合った私は、ただ自分の心が語るままに、一冊の本を送り出してやります。

私達はみんな自分の本当のふるさとを捨てました。つまり、私達はこれまでずっと、ずっと、帰るべきところが分からずに、さまよい続けてきたと申し上げても決して言い過ぎではありません。
私達にはこれまで安住の地がありませんでした。だから、望郷、郷愁、ノスタルジー等々、それらの言葉から響いてくるものは、実は、あなたが今、感じておられるようなそんな薄っぺらな思いではないんです。
あなたの心の奥底の、底の、まだもっと底から突き上げてくるあなた自身の心の声があります。それは、「帰りたい。帰りたい。帰ろう。帰ろう。みんないっしょに帰ろう。」という声にならない声です。
どうぞ、その声にならない声に心を傾けていってあげてください。一つひとつ救い上げていくことができるようなご自分を取り戻していきましょう。

さあ、あなたも、そしてあなたも、ご自分の本当のふるさとを探求していきませんか。今は声にならない声であっても、それがあなたの中で、段々に大きくなっていく時が来るのは、そんなに遠くないと、私は本書を通してお伝えしたいと思っています。